
オブジェクト指向入門
クラスの説明の前にひと言断っておきます。この章では
Python
のクラス
について覚えておくべき知識すべてを取り上げるつもりはありません。コ
ンテキストマネジメントプロトコルを実装するクラスを作成できる情報を
示すことが、ここでの目的です。
したがって、継承やポリモーフィズム(多態性)などのオブジェクト指向
プログラミング(
OOP
)のエキスパート向けの話題は扱いません(
Python
は
どちらもサポートしているのですが)。なぜなら、コンテキストマネージャ
を作成するときには主にカプセル化が中心となるからです。
こうした専門用語に気を失いそうになったかもしれませんが、大丈夫で
す。意味がわからなくても問題なく読み進めることができます。
前ページでは、
with
文を使うためにクラスを作成する必要があること
がわかりました。その具体的な方法を説明する前に、
Python
のクラスの構
成要素を調べ、サンプルクラスを書いていきましょう。
クラスの書き方がわ
かったら、
9
章で
with
文を使う問題に戻ります。
クラスは振る舞いと状態をまとめる
クラスを使うと、振る舞いと状態をオブジェクトにまとめることができ
ます。
振る舞いという言葉を聞いたら、関数と考えてください。つまり、何かを
実行する(または、振る舞いを実装する)コード群です。
状態という言葉を聞いたら、変数と考えてください。つまり、クラス内の
値を格納する場所です。クラスが振る舞いと状態を一緒にまとめるという
のは、クラスが関数と変数をパッケージ化していると言っているだけです。 ...