
12.2
セキュリティアーキテクチャにおける
AI
409
一例として、自社のソリューションのためだけにセキュリティ監視サービスを設計するのではなく、
組織内の既存サービスと統合することになるでしょう。このサービスが効果的な検知とトリアージ機能
を提供していない場合、または組織がセキュリティインシデントに対応し、そこから復旧する準備がで
きていない場合、検知、対応、復旧に要する時間に直接影響します。
効果的なセキュリティの設計、構築、運用は単独で行うことはできず、技術や組織の境界を越えた
統合と調整が必要です。
12 .1.5
セキュリティサイロ
セキュリティは、これまでも、そして今も、後回しにされがちです。セキュリティ専門家として、私
たちはセキュリティを関連する活動にできる限り組み込むよう取り組んでいます。本書で説明する方
法は、これを達成するためのアプローチです。セキュリティ専門家だけでなく、すべてのIT専門家が
アーキテクチャ思考をセキュリティに適用すべきでしょう。
アプリケーションアーキテクトやインフラストラクチャアーキテクトがアーキテクチャ作業を行い、
それとは別にセキュリティアーキテクトが独自のソリューションを開発している組織・チームを、数多
く目にしてきました。このようなアプローチでは、セキュリティはしばしば切り離されてしまいます。
可能な限りリスクを低減し、最も費用対効果の高い方法でこれを達成するためには、セキュリティを
アーキテクチャの思考プロセスに最初から最後まで統合する必要があります。