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章 システムコンテキスト
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章
システムコンテキスト
「データがすべてだ!」というような言葉をよく耳にしませんか? セキュリティに関していえば、重
要なのは、可用性、完全性、機密性が何らかの形で損なわれないようにデータを保護することです。
残念ながら、多くの場合、アプリケーションが処理するデータを保護することから、データを保存・処
理するインフラストラクチャを保護することに重点が移っています。このような認識の欠如は、アーキ
テクトがデータをどのように保護するかを検討するセキュリティ管理策の設計において、データ中心型
アプローチをとる必要性を示しています。
本章では、データが通信中、保存中、利用中のいずれの状態にあっても、データ保護が情報セキュ
リティの中核をなすことを強調しつつ、情報システムのセキュリティ設計プロセスを議論します。ま
た、なぜセキュリティが、ITシステムだけでなく重要な情報資産を保護することを意味するのか、そ
の背景を説明します。資産クラスに基づいて情報資産を分類する方法を検討し、データを処理する
ことで、メタデータを含む新たな資産が生まれることを再認識していきます。そして、機密性、完全
性、可用性の損失に対するリスク選好に基づいてデータ分類を行います。
システムコンテキスト図を作成し、システムに出入りするデータを処理するビジネストランザクショ
ンを特定することで、システムを流れるデータを一覧化し、情報資産管理台帳を作成します。次に、
適用される法規制による制約とともに、機密性に