
28
1
章 はじめに
最後のセクションでは、本書の構成について議論し、成果物依存関係図を用いて、セキュアな設計
アプローチのためのアーキテクチャ思考フレームワークを説明しました。1章には、後の章のまとめ、
および成果物を作成するために利用されたアプローチが列挙されています。成果物依存関係図のコ
ピーを作成し、壁に貼ったり、プロジェクトの共通概念として利用したりするとよいでしょう。
2章では、開発ライフサイクルの中で、アーキテクチャ思考がどのような位置づけにあるかについて
検討します。アーキテクチャ思考を持たず、デザイン思考からソフトウェアエンジニアリングに移行
し、後の段階で大きなアーキテクチャ的変更が必要となる問題を引き起こしているケースをよく見かけ
ます。また、しばしば混乱しがちなエンタープライズアーキテクチャとソリューションアーキテクチャ
の違いについても説明します。これらのトピックは、後の章で紹介する成果物依存関係図を完成させ
ていく旅路に出発する際、コンテキストを提供するのに役立ちます。
1.5
参考文献
情報システムにセキュリティを設計するための包括的アプローチについて説明しますが、クラウドセ
キュリティ、ソフトウェアアーキテクチャ、サイバーセキュリティアーキテクチャ、エンタープライズ
セキュリティアーキテクチャなど、他のトピックについても理解しておくと有益です。また、セキュア
設計のためのアーキテクチャ思考について考察を読みながら、他の書籍やオンラインソースを参照す
るのも勉強になります。
複数