
6.3
コンポーネントアーキテクチャ
173
シーケンス図とコラボレーション図は、同じような情報を表現しますが、可視化方法は異なります。
コラボレーション図は、少数のオブジェクト間の単純なやり取りを表現するのに特に有用で、ビジネス
ステークホルダーにとってはより良い表現となるでしょう。やり取りやオブジェクトの数が増えると、
図はますます読みづらくなります。その場合は、シーケンス図の方がよいかもしれません。
6.3.4
データフロー図
これまでのダイアグラムでは、システムを機能的なコンポーネントに分解し、それらのコンポーネン
トが互いにどのようにやり取りするかに焦点を絞ってきました。もう 1つ考慮すべき重要な点は、デー
タがどのように流れ、どこで処理され、どこに保存されるかです。データフロー図(DFD)は、シス
テムやプロセス内のデータの流れを図式化したものです。入力、出力、プロセス、およびデータの保
存場所に重点を置き、システム内のあるコンポーネントやエンティティから別のコンポーネントやエン
ティティへデータがどのように移動するかを表現します。図 6-6 にデータフロー図の例を示します。
ユーザ
アドレス帳 メールボックス
メール送信
SMTPリレー
メール作成
図6-6 データフロー図の例
データフロー図には通常、以下の要素が含まれます。
プロセス(Process)
プロセスとは、データの操作・変換を行うシステム内の活動または操作です。これらの操作
は、計算やデータの変更など、システム内部で実行されるあらゆるものの