
8.2
展開の視点
255
フラストラクチャの 2つに分けて考えることにします。
8.2.4.3
データフローのセキュリティ確保
セキュリティ要件を定義するのは、規制への準拠やプロジェクト固有のニーズだけではありません。
これらの要件だけでは、通信中、保存中、利用中のデータに対するリスクに関連する具体的な管理策
を特定できません。適用すべきセキュリティ管理策を特定するため、システムを通過するデータやトラ
ンザクションの流れを考える必要があります。
システムコンテキスト図から各ユースケースを取り出し、脅威を特定するためにシステムを経由する
各データフローを追跡することで、アーキテクチャ思考プロセスの最初に戻る必要があります。この作
業は、6章のコンポーネントアーキテクチャ図の作成時に最初に行うべきです。もし、設計活動の一環
として脅威モデリングを完了していないのであれば、今がそれを行うよい機会です。現在のインフラス
トラクチャ設計に重大なセキュリティ上の欠陥があるかどうかを判断するのに役立ちます。
ここでは、アクター(人間アクター・システムアクター)からコンピュートノード、コンピュートノー
ドからコンピュートノード、コンピュートノードからクラウドサービス、クラウドサービスからクラウ
ドサービスという 4つの視点から考えていく必要があります。これら4つの基本的なフローを図 8-5に示
します。
コントロールプレーン
サービス
サービス
API
1
カメラゾーン
コンピュートノード
ヒューマン
アクター
サブネット2
サブネット1
データプレーン ...