
4.5
有名な「テレポーテーションデバイスの事故」で楽しむ
81
4.4
テレポーテーションは実際にどのように用いられるか?
テレポーテーションは、
QPU
の演算の中でも極めて基本的なものです。明確な「通信」としての側面
をまったく持たない、直接的な計算アプリケーションと言えます。「複製不可能」という制約のもとで、
キュビット間で情報を運ぶことができるのです。実際、テレポーテーションの最も実用的な用途は、量
子アプリケーションの不可欠な部分として、
QPU
内で非常に短い距離で行うものです。
5
章以降では、
さまざまなタイプの量子もつれを作ることで、
2
つあるいはそれ以上のキュビットに対する最も量子的
な演算が機能することを示します。計算を実行するためにこのような量子的なリンクを利用するのは、
テレポーテーションに含まれる一般的な概念を応用することに相当します。本書の中では、アルゴリズ
ムや応用例でテレポーテーションの役割について言及していなくても、それが基本的な役割を果たして
いる場合が数多く存在します。
4.5
有名な「テレポーテーションデバイスの事故」で楽しむ
SF
愛好家として、著者が個人的に好きなテレポーテーションの利用例は、古典的な映画『
The Fly
』
*
1
に登場したものです。
1958
年のオリジナル版と、より最近の
1986
年に製作されたジェフ・ゴールドブ
ラ ム(
Jeff Goldblum
)主演版の両方で、エラーが発生しやすいテレポーテーション実験の場面がありま
した。主人公は飼い猫のテレポーテーションに失 ...