
8.6
実際の位相推定
161
8.5.2
計算量
位相推定プリミティブの計算量(必要な演算の数)は、出力レジスタで使用するキュビットの数
m
に
依存しており、
O(m
2
)
で表されます。明らかに、必要な精度が高いほど、より多くの
QPU
演算が必
要です。この依存性が
invQFT
プリミティブに対する位相推定の信頼性から来ることを、「8.7 QPU
の内部」のセクションで示します。
8.5.3
条件付き演算
おそらく、位相推定について最も注意すべきことは、固有位相を決定する
QPU
演算に対応する制御
付き演算を実装するサブルーチンに、ユーザがアクセスすることができると想定していることです。位
相推定プリミティブはこのサブルーチンを複数回呼び出すため、効率よく実行できることが極めて重要
です。どの程度効率的かは、位相推定を利用する特定のアプリケーションの要件に依存します。一般
に、
cont_u
サブルーチンの計算量が
O(m
2
)
よりも大きい場合、位相推定プリミティブの全体的な効率
が損なわれます。このような効率的なサブルーチンを見つけることの難しさは、対象とする
QPU
演算
の種類に依存します。
8.6
実際の位相推定
位相推定によって、特定の固有状態に関連する固有位相を抽出することができます。このプロセス
では、入力レジスタ内でその固有状態を指定する必要があります。これは少し現実離れしているよう
に聞こえるかもしれません。どのくらい頻繁に固有状態を調べ、その固有位相を知る必要があるでしょ
うか?
位相推定の本当の有用性は、すべての優 ...