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仮想現実、3次元映像
新たな空間に入り込めるVR
1-4
360度の仮想世界
VRとは、日本語で「仮想現実」と呼ばれます。3DCG で作った仮想のデ
ジタル空間をあたかも現実であるかのように体感させる技術です。内側に
ディスプレイを内蔵したVRゴーグルを装着し、360 度見渡せる
3次元映
像
と立体音響により、その空間に入り込んだような感覚を与えます(図
1-7)。ARは、現実空間をベースにデジタル情報を加えるのに対し、VRは
100 %バーチャルで、仮想空間をベースに自分自身がその世界に入り込む
点が特徴です。
VRのしくみ
VRは、映像を立体的に見せる技術とユーザーの動きを感知する技術を
組み合わせることで、仮想空間への高い没入感を生み出しています。
人間が物体を立体的に捉えられるのは、左右それぞれの眼の見え方に微
妙な差があるためです。この差を脳が補正することで物体を立体的に認識
しています。VRもこの原理を利用し、左右のディスプレイに微妙に差を
つけた映像を映すことで立体感を表現しています。
さらに、立体映像への没入感を高めているのが、ユーザーの顔や身体の
動きをセンサーで感知しトレースするトラッキング技術です。これにより、
ユーザーの動きと映像が連動し仮想空間をリアルに体感できるのです。
VRの活用シーン
VRはエンターテインメント分野での活躍が目立ちますが、観光やスポ
ーツ、教育など、幅広い分野に導入されています(図 1-8)。例えば、仮
想空間での旅行体験、自由に視界を変えられるフィットネス体験、遠隔授 ...