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スティッチング、トーンマッピング
現実世界をデジタル化する技術
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360度撮影で現実世界を記録
360 度映像は、周囲の全方位を1 枚の画像や1 本の動画で表現できるた
め、視野や視点に制限されない体験を提供できます。VR や ARなどの没入
感の高い技術と相性がよく、VRヘッドセットやパノラマビューアを通し
て見ることで、現実にいるかのような感覚を体験することができます。
360度撮影を支える技術
360 度撮影では、複数のカメラで撮影した映像や画像を1 枚の円形に合
成する
スティッチングと、明るさの違いを調整するトーンマッピングが重
要な技術となっています。
スティッチングには、映像の動きを解析して合成するオプティカルフロ
ーと、カメラの位置から計算して合成するジオメトリベースの2 つの手法
があります。オプティカルフローは自動補正できる半面、合成の失敗で継
ぎ目が目立つ欠点があります。一方、ジオメトリベースは継ぎ目が滑らか
ですが、カメラのズレで映像がひずむという欠点があります(図7-11)。
トーンマッピングは、明暗の違いを調整する技術です。全体に同じ調整
をする場合は計算が速く瞬時に反映されますが、細かな表現が難しくなり
ます。部分ごとに調整する場合は細かな表現ができるものの、計算に時間
がかかってしまいます(図7-12)。
このように、360度撮影は映像のつなぎ合わせと明暗の調整が重要な技
術となります。それぞれに長所短所のあるさまざまな手法を使い分けなが
ら、現実世界を忠実に記録できるように成り立っているのです。 ...