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正距円筒図法、ステレオスコピック法
360度映像のフォーマット
8-3
2種類の映像フォーマット
360 度映像は、全方位の映像を記録し、ユーザーに臨場感のある体験を
提供するために使用されます。スマートフォンでXRアプリケーションを
開発する際にも、360 度映像の取り扱いは重要な要素となります。
ここでは、代表的な360 度映像のフォーマットである
正距円筒図法とス
テレオスコピック法
について解説します。
360度映像を平面上に展開する手法
正距円筒図法は、360度の球面映像を円筒状に投影し、その円筒面を展
開して平面化することで、1 枚の画像として表現する手法です(図 8-5)。
この手法では、上下180 度の視野角が垂直方向に、左右360 度の視野角が
水平方向に並びます。
正距円筒図法のメリットは、直線がそのまま直線として投影されるた
め、画像のひずみが少なく、開発が比較的容易なことです。また、1 枚の
画像として表現されるため、処理能力に制限のあるスマートフォンでも扱
いやすいです。一方、球面から平面への投影の際に解像度が低下するとい
うデメリットがあり、高解像度の 360 度映像を扱う場合は注意が必要です。
360度映像に立体視を実現する手法
ステレオスコピック法は、左右の視点から別々に撮影した2 つの360 度
映像を使用し、ユーザーの左右の眼に個別に映し出すことで、奥行き感の
ある立体的な360 度映像を実現する手法です(図 8-6)。ステレオスコピ
ック法の最大のメリットは、リアルな立体感を実現できる点です。 ...