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表示遅延、NPU
滑らかな動きを表現
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VRの表示遅延と影響
VR技術では、ユーザーの頭の動きがVR環境に反映されるまでの時間を
表示遅延といいます。遅延が発生することで、現実とVRでの動きのズレ
から脳の混乱や不快感が生じ、めまいや吐き気などの酔いにつながります
(図2-11)。
表示遅延を最小限に抑えるためには、ユーザーの動きをセンサーで検知
し、その情報を処理して画面に反映するまでの一連の流れを高速で繰り返
す必要があります。この処理時間が短いほど、遅延は少なくなります。
最新VRデバイスに搭載されているNPU
従来のVRヘッドセットでは、1 秒間に90 〜 120 回の画面更新(FPS)
を実現しており、ほとんど遅延を感じなくなってきています。しかし、
VR空間内のオブジェクトが多くなるほど、GPU処理に時間がかかり、遅
延が生じてしまう場合もあります。
このような遅延を最小限に抑えるために2023 年 10 月発売「Meta Quest
3」や、2024 年 2 月に米国で発売「Apple VisionPro」などのVRデバイス
では、SoC(SystemonChip:コンピュータの主要な機能を1 つの集積回
路に集積したもの)に統合された
NPU(NeuralProcessing Unit)が搭載
されています。
NPUは専用のAI演算プロセッサで、複数のAI処理を同時に行うこと
で、機械学習に関わる計算処理を高速化することができます(図 2-12)。
AIはセンサーからのデータをもとに、ユーザーの頭部や手の動きを解析し ...