
112
アバターフェイスアニメーション
アバターの表情を生成する技術
5-14
表情や感情表現ができるアバター
アバターのモデルを作った最初の段階では表情が1 種類のみのため、感
情を他者にうまく伝えることができません。そこで、フェイスアニメーシ
ョンによって、3Dアバターの表情を変化させてコミュニケーション手段
の幅を広げることができ、高い没入感を実現できます。
AIとCGで生成されるアバター表現
アバターフェイスアニメーションは、AIを使ってアバターの表情や口の
動きをリアルタイムに生成する技術です。この技術の中核となるのが、顔
認識と表情推定です。
アバターの表情アニメーションを生成するには、まず人間の顔と表情を
認識する必要があり、この作業をAI が行います。
カメラで人間の顔を捉えると、AIは顔の特徴的な部分(目、鼻、口な
ど)の位置を特定します。これが顔認識と呼ばれる技術です(図5-27)。
次に、認識した顔の特徴から、喜びや悲しみ、驚きなどの表情を判別し
ます。この表情推定では、AIが人間の表情の変化をリアルタイムで追跡し
ています。表情データが得られると、今度はアバターの3Dモデルにその
表情を反映させていきます。アバターの顔には多数のボーン(骨)が設定
されており、これらを動かすことでさまざまな表情を作り出します。
さらに、あらかじめ作られた基本的な表情モデルを組み合わせる、ブレ
ンドシェイプと呼ばれる手法を使うと、滑らかな表情の移り変わりを実現
できます(図5-28)。
このようにして、人間の表情をリアルタイムでアバターに反映すること ...