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指先への触覚を再現
触覚フィードバック、グローブ型コントローラー
3-1
仮想を現実に近づける指先への触覚再現
XRの没入感を高めるには、視覚や聴覚だけでなく触覚も重要な要素で
す。ユーザーは仮想オブジェクトの質感や硬さ、抵抗感などを感じること
で、まるで目の前のモノが実在するかのような感覚を覚えます(図3-1)。
人間の身体の部位で最も触覚が発達しているのは指先です。指先には、
圧力、振動、摩擦、温度などさまざまな感覚を感知する神経細胞が集中し
ています。そのため、指先への触覚をリアルに再現することは、XR 体験
の質を大きく向上させる重要な要素なのです。
触覚フィードバックが切り開く可能性
触覚フィードバックは、XR体験を豊かにするだけでなく、さまざまな
ビジネス分野での可能性を広げます。
例えば、医療分野では遠隔治療や診察において、触覚は重要な情報とな
ります。触診が可能になれば、より正確な診断が遠隔でもできるようにな
ります。また、製造業や建設業など、職人的な技能が品質を左右する作業
では、熟練者の力覚をデータ化することで、作業の自動化や後進の育成に
も活用できます。XRと触覚フィードバックは、さまざまな産業でイノベ
ーションを加速する可能性を秘めているのです。
触覚をリアルに再現するグローブ型コントローラー
現在、VRコントローラーは左右それぞれの手で握るグリップ型が主流
ですが、指先への触覚を再現する
グローブ型コントローラーが注目を集め
ています(図3-2)。従来のコントローラーでは難しかった指先