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タイムワープ 処 理
描画のひずみを補正する技術
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目の前の画面と身体の動きを同期させる
ゴーグルを使ったXR体験をより没入感の高いものにするためには、実
際の身体の動きと目の前に表示される画面の誤差をなくす必要がありま
す。現実世界で首を上下に振ると視界も合わせて動くのと同じように、ゴ
ーグルに表示させる画面と首の動きをできる限り同期させることで自然な
体験の実現につながります(図5-9)。
もし、動きに対して画面表示が遅れると、ユーザーは違和感を抱いた
り、VR酔いを起こすかもしれません。その対策として
タイムワープ処理
と呼ばれる、描写のひずみを補正する技術が活用されています。
タイムワープ処理のしくみ
2024 年では、高性能なゴーグルだと1 秒間に90 回の描写(90fps)を行
います。テレビの映像や動画の場合、1秒間に24 回の描写(24fps)が一
般的なため、処理にかかる負荷の大きさがわかるでしょう。そのため、機
器内での処理が間に合わないことも起こりやすいです。
そこでタイムワープ処理によって、画面内容はそのままにしつつ、頭が
動いた分だけの表示を行うという方法で対策します(図 5-10)。すると、
描写処理が間に合わなくとも、自然に画面全体が追随してくるように見せ
ることができるのです。
VR酔いを防止し、没入感を高める
タイムワープ処理によって表示される画面は更新されていないため、大
きく身体を動かすと左右の景色が真っ黒になることがあります。これは一
見欠点にも見えますが、人間は視界の端の光景より、目の前に映るものの ...