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ハプ ティクス
触覚で情報を伝える
3-2
触覚を創造するハプティクス
ハプティクスとは、振動や圧力などで人工的な刺激を与えて、実際には
存在しないモノの触覚を再現する技術です。
身近な例として、iPhoneの感圧式ホームボタンが挙げられます。このボ
タンは、押すと内部のモーターが振動して押した感触を再現します。ユー
ザーはこの感触によって操作した実感を得ることができるのです(図3-3)。
この技術をXRへも用いることで、仮想空間内のヒトやモノに触れたと
き手応えを実感することができ没入感をより一層高めます。
ハプティクスのしくみ
現在、ハプティクスは振動を発生させることで触覚を再現する方法が主
流です。振動を発生させる方法は主に3 つあります(図 3-4)。
●
偏心モーター:重心の偏った重りをつけたモーターを回転させること
で振動を発生させる。最も安価な一方、応答速度が遅い。
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リニア共振アクチュエータ:電流を流すことで発生する電磁力を利用
して重りを振動させる。偏心モーターより小型化が可能な一方、応答
速度は同程度。
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ピエゾ(圧電)素子:電圧をかけると伸縮する特殊な素子を利用して
振動を発生させる。比較的高価なものの、応答時間が早く小型化もし
やすい。
また、近年では直接触れることなく触覚を伝える空中ハプティクスが開
発されています。英国のUltraleap社が開発した技術で、超音波を集中的
にあてることで触覚を作り出すしくみです。この技術により、何もない空
間にも触覚を再現することができます。そのため空中ハプティクスは ...