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訳者前書き
この本を手に取ったみなさんは「データサイエンス」という単語に目を惹かれたのではな
いでしょうか。
「データサイエンス」とは昨今において脚光を浴びる存在でありながら、その実体がよく
わかっていないものの
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つだと考えています。お悩みの方も多いと思いますが、「データサ
イエンス」という単語が示す範囲は広く、またコンテキストによって変化することが多いこ
とがその一因であると考えられます。
ですがここに「ビジネス」という観点を組み込むことでその姿は鮮明なものになります。
ビジネスにおけるデータとは「現在の企業活動に利用するために貯めるもの」であり「現在
の企業活動の結果として貯まるもの」と言えます。と、同時に「未来の企業活動を改善し、
新しい企業活動を開拓するために利用するもの」でもあるのです。この「データ」と「企業
活動の改善・開拓」の間をつなぐ鍵となる要素が「データサイエンス」であり、それを駆使
するのがいわゆる「データサイエンティスト」です。ビジネスにおいてデータを利用し、企
業活動を改善・開拓するためには以下の
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要素が不可欠です。
1.
データを効率的に収集・処理すること
企業活動におけるデータは莫大です。このようなデータを処理するためには
IT
(情
報技術)の利活用が必要です。
2.
データを適切に取り扱い、妥当かつ汎用的な成果を残すこと
データとは「事実の集合」とも言えますが、ときに集合としての事実からは単体と
しての事実よりも有用な結論を導くことができます。
このような結論を導くにはデータに対する基本的な考え方や、統計学などの適切な ...