
332
12 章 その他のデータサイエンスの問題と技法
関連性についての視野を広げてくれるでしょう。
12.2
プロファイリング:典型的な行動の見つけ方
プロファイリングでは、個人やグループ、母集団の典型的な行動を特徴付けようとしま
す。プロファイリングをするときの論点は、例えば、「この顧客層の典型的なクレジット
カードの使い方はどのようなものか」、といった内容になります。これに対する答えには、
例えば、利用額の単純な平均を使うこともできるでしょう。しかし、そのような簡単な記述
では、行動をうまく表現できず、ビジネス上の課題には使えないでしょう。例えば、クレ
ジットカードの不正利用を検出する際には、プロファイリングをして標準的な行動を特徴付
けておき、その上で標準的な行動から大きく逸脱したインスタンスを探します。特に探すの
は、以前のデータで不正利用として示唆されたものと同じパターンの行動です[
Fawcett &
Provost 1997
][
Bolton & Hand 2002
]。不正利用検出のためにクレジットカードの使い方を
プロファイリングするには複雑な行動の記述が必要になります。例えば、平日と週末の平均
利用額、海外での利用状況、取引先や商品カテゴリをまたいだ利用状況、怪しい取引先での
利用などです。ここでの行動は、母集団全体や小さなグループレベル、場合によっては、各
個人レベルで一般的な記述ができるものです。例えば、クレジットカードの各利用者の海外
での利用状況をプロファイリングしておけば、よく海外旅行をする人に対して、間違って不 ...