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5 章 オーバーフィッティングとその回避方法
図
5-2
は前述した、解約顧客の「テーブルモデル」についてのフィッティンググラフを示
しています。これは極端な例でしたから、フィッティンググラフも特殊になっています。繰
り返しになりますが、
x
軸はモデルの複雑性を表します。この場合、テーブル内の行数がそ
れに当たります。
y
軸は誤差率を表しています。テーブルのサイズを大きくしていけば、ト
レーニングセットのデータをより多く記憶しておくことができるので、新しい行が追加され
るたびに学習セットに対する誤差は減っていきます。最終的にトレーニングセットすべてが
入ってしまうほどテーブルのサイズが大きくなれば(
x
軸の
N
の部分)、誤差はそれ以降ゼ
ロとなります。しかし、テスト(ホールドアウト)セットに対する誤差はある値(
b
としま
しょう)からスタートし、減ることはありません。なぜならトレーニングセットとホールド
アウトセットの間に重複するデータがないからです。両者の間に生じた大きなギャップが、
このモデルが丸暗記であることを如実に示しています。
注意:ベースレート(Base rate)
b
は何を表しているのでしょうか。テーブルモデルは、新しい事例については必ず
解約しないと予測するため、解約しなかったケースがみな正解となり、解約した
ケースがみな不正解となります。したがって誤差率は母集団に対する解約したケー
スの割合になります。これがベースレート(基本比率)として知られるもので、常
に多数派となるクラスを選択するような分類器をベースレート分類器と呼びます。 ...