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7.1 分類器の評価
に使っている陽性・陰性の意味とは異なるからです。例えば不法行為が起こったことを陽性
とし、逆に適法な行為が起こったことを陰性とすることがありますが、これはなぜでしょう
か。このような言葉の使い方はさまざまな分野でよく使われていて、機械学習やデータマイ
ニングの分野でも使われています。この本でも「陽性」と「陰性」をこのような意味で使っ
ていきます。無用な混乱を避けるため、ここで一度こうした言葉の使い方についてもう少し
説明しておきましょう。
なぜ「陽性」と「陰性」の意味をこのように捉えるかというと、陽性のインスタンスを注
目すべき(警戒すべき)対象と捉え、陰性のインスタンスを興味のない(無害な)ものと捉
えたいからです。このように考えると、これらの言葉の意味を理解しやすいでしょう。例え
ば、ある医療検査(これ自体も一種の分類器と見なせます)では、患者から採取した細胞の
特徴を検査して、病気やその疑いを見つけようとします。このとき、テスト結果が陽性であ
るということは、つまり病気であることを意味します。反対にテスト結果が陰性であれば、
健康に問題はなく、治療の必要はないことを意味します。また同じような例として、不正行
為を発見するシステムが挙げられます。このシステムにおいては、口座上の異常な取引を検
知してシステムが警報を発すれば、それは陽性ということです。反対に陰性の場合(つまり
口座において合法的な取引だけが行われている場合)は望ましい状態ですが、不正行為発見
システムからすれば特に関心を払う必要のないことです。 ...