
283
283
10.3 テキスト表現
10.3.3
希少性の測定:逆文書頻度
頻度(
frequency
)という用語は、単一のドキュメント内で、ある用語がどれだけ広く行
き渡っているのかを測定します。また、ある用語の重みを決めるためには、単一のドキュメ
ントに限らず、解析対象のコーパスすべてで、ある用語がどれだけ一般的か、ということも
測定する必要があるでしょう。そのような場合に、相反する
2
つの考え方があります。
1
つ目の考え方は、用語は「レア」すぎてはいけないということです。例を挙げてみましょ
う。一般的にはあまり使われない、「
prehensile
」
†
という単語が、解析中のコーパスの、ある
ドキュメント内に出てきたとします。この用語は重要なのでしょうか。それはわかりませ
ん。この用語が重要かどうかは、何に利用するか次第です。検索に利用する場合、ユーザは
正確な単語を探しているため、この用語はおそらく重要です。しかしクラスタリングに利用
するのであれば、たった一度しか出てこない用語は重要ではないでしょう。そのような用語
は、意味のあるクラスタの基準にはなりません。このような理由から、テキスト処理を行う
システムでは、通常は、ある用語が出現するドキュメントの数に小さな(任意の)下限を設
定し、その下限を超えたものを用語として扱います。
もう
1
つの考え方は、用語は「一般的」すぎてもいけないと言うことです。すべてのド
キュメントに出現する用語は、分類という観点では有用ではなく(そのような用語は何の区
別にも使えません) ...