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10 章 テキスト表現とテキストマイニング
10.8
まとめ
私達が抱える問題は、データが常に、整理された特徴ベクトルの形式で提供されるわけで
はない、ということです。つまり、そのままではデータは多くのデータマイニング手法のイ
ンプットとして利用できないということです。そのため、現実世界の問題は多くの場合、ま
ずデータをマイニング可能な形式へと変換することを要求します。一般的に、まずは既存
のツールが適用可能となるよう、データを加工する方がシンプルに行えます。テキスト、画
像、サウンド、映像、空間情報等に含まれるデータは特殊な前処理が必要ですし、またとき
にはデータサイエンスチームが持つ、特殊な知識まで必要となることもあります。
この章では、前処理が必要なデータ形式のうち、特に広範囲にわたって普及している、テ
キストについて説明してきました。テキストを特徴ベクトルに変換する一般的な方法は、そ
れぞれのドキュメントを個々の単語に分解(「
bag-of-words
」表現に変換)し、
TFIDF
を用
いてそれぞれの用語に値を割り当てていくことです。このアプローチは比較的シンプルであ
り、低コストかつ汎用性があり、また少なくとも最初は対象分野の知識をほとんど必要とし
ません。この手法は、そのシンプルさにも関わらず、さまざまな課題に対して驚くほど有効
に作用します。実際、テキストとは全く異なる対象についても、
14
章で再度このアイデアを
検討してみることにします。