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8 章 モデル性能の可視化
8.1
分類ではなく、ランク付けを行う
「
7.3
重要な分析フレームワーク:期待値」では、モデルによってスコアを算出する方法
は、個々のケースに対する意思決定を、期待値に基づいて計算する場合に利用できる、とい
うことを説明しました。意思決定をするための別の方法としては、モデルが算出したスコア
によって一連のケースをランク付けし、上位ランクのケースに基づいて行動を選択する、と
いう方法があります。個々のケースに対して
1
つずつ意思決定する代わりに、上位
N
個の
ケース(または、任意の閾値を上回るスコアを持つすべてのケース)を取り、決定する方法
もよいかもしれません。このような方法を取ることには、いくつかの実用的な理由がありま
す。
その理由の
1
つには、モデルが算出するスコアは、そのケースがどのクラスに分類される
かを尤度(尤もらしさ、
likelihood
)によってランク付けしたものであり、真の確率(母確
率、
true probability
)ではなく、あくまで推定値であることが挙げられます(分類器のス
コアとみなせる決定境界からの距離に関して説明した
4
章を参考にしてください)。さらに
重要なことは、そういった分類器からは何らかの理由で、推定値すら正確に得ることができ
ないかもしれない、ということです。例えば、ターゲットマーケティングを行う際には、代
表的なトレーニングサンプルを十分に得ることができない場合に、これが起こります。しか
し、そういった分類器が算出するスコアは依然として有用で、どの戦略が優れているのかを ...