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1 章 はじめに:データ分析思考
1.4
データサイエンス、エンジニアリング、
そしてデータ主導による意思決定
データサイエンスは基本原則・プロセス・技法から構成され、データを(自動的に)分析
することで対象とする現象を理解するために使われます。この本ではデータサイエンスの最
終的なゴールを企業活動における意思決定の改善とします。このことはビジネスにおける直
接的な利益にもつながります。
図
1-1
は、データに関連し相互に関係するさまざまな企業内のプロセスと、データサイエ
ンスの位置づけを示しています。この図では、ビジネスでの注目が高まっているさまざまな
データ処理と、データサイエンスを区別して表現しています。図の上部から見ていきましょ
う。
データ主導による意思決定(
DDD
)とは、単なる直感ではなくデータ分析に基づいて意思
決定を行うことです。例えばマーケティング担当者は、その業界における豊富な経験と本人
の予想だけに基づいて、打ち出す広告を選ぶことがあります。そうした方法とは別に、過去
の広告に対する顧客の反応についてのデータを分析し、その結果から広告を選択することも
できます。ときには両方のアプローチを組み合わせることもあるでしょう。データ主導型の
意思決定は二者択一の意思決定ではありません。さまざまな企業がデータ主導型の意思決定
に多かれ少なかれ携わっています。
データ主導型意思決定のメリットは今では十分に実証されています。経済学者のエリッ
ク・ブリニョルフソンは
MIT
の同僚やペンシルバニア大学ウォートンスクールの共同研究 ...