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13 章 データサイエンスとビジネス戦略
況になると、競合他社はこの好循環に太刀打ちできません。なぜならば顧客を引き入れる
サービスのためにはデータが必要ですが、顧客がいなければ必要なデータは集まらないから
です。
起業家と投資家は戦略を転換して考える必要があります。今しか起こっていない歴史的状
況とは何でしょうか。どうすれば将来入手や構築が難しくなりそうなデータ資産を手に入れ
られるでしょうか。あるいは、将来は結成が難しい(あるいは不可能な)データサイエンス
チームはできないものでしょうか。
13.3.2
独自の知的財産
斬新なデータマイニング手法やその活用術といったデータサイエンスに関する独自の知的
財産があれば、戦いを有利に進められるかもしれません。特許化できる場合もありますし、
企業秘密にできる場合もあるでしょう。前者の場合は競合他社は(法律上は)単純に真似す
ることができなくなり、ライセンス料金を支払うか、特許を回避する方法を新しく開発する
必要がありますが、いずれも高くつくでしょう。企業秘密にした場合は、競合他社は我々が
秘密の方法を使っていることに気付かないかもしれません。データサイエンスの世界では、
実際の応用方法はたいてい秘密です。ただ結果だけが示されるのです。
13.3.3
独自の付随的な無形資産
競合他社は、どうやったら我々のデータサイエンスの手法を実際のビジネスにおいて実践
できるかわからないかもしれません。うまくいったデータサイエンスの事例(よく当たる予
測モデルなど)であっても、その理由を説明できないということがあります。予測モデルの ...