
229
8
章
モデル性能の可視化
基本コンセプト:
• さまざまな不確実性のもとでのモデル性能の可視化
• データマイニングの結果に求められるものについてのさらなる考察
代表的技法:
• 利益曲線
• 累積反応曲線
• リフト曲線
• ROC 曲線
7
章で
は、モデル評価における基本的な問題を紹介し、何が良質なモデルを生み出すのか、
という問いへの解答を模索しました。そして、期待値フレームワークに基づいて詳細な計算
方法を考えました。前の章は、それ以前の章よりもはるかに数学的でした。あのような内容
を読むのが初めての方は、紹介した方程式に少し圧倒されたかもしれません。あれらの方程
式は、次の値を導き出すことはできますが、あまり直感的ではありません。この章では、方
程式が解き明かしていることをより理解するために、別の視点から見てみることにします。
式
7-2
の期待値計算式は、特定の条件において
1
つの値を算出し、そのシナリオで期待さ
れる利益を表します。データサイエンスチーム以外の関係者は、詳細については少し難しい
と感じるかもしれません。このため、より概念的なレベルで理解でき、そして、より直感的
に見て理解できるモデル性能の説明を求めたくなるでしょう。方程式やつまらない計算に慣
れているデータサイエンティストでさえ、式から導き出される
1
つの推定値だけでは貧弱で
あり、情報量が少ないと考えることがあります。なぜなら、それらの式は非常に厳しい仮定
(コストと利益を正確に把握しているという前提、モデルによる確率の推定値が正確である ...