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クラウドといっても、選定するクラウドベンダーや利用サービスによっ
てクラウドベンダーと利用者の責任範囲が異なります(図10-7)。
まず、システムの特性に合わせてプライベートクラウドかパブリックク
ラウドを選びます。オンプレミスのように自社のみで利用したい場合はプ
ライベートクラウド、複数企業と共有してもよい場合はパブリッククラウ
ドを選びます。加えて、コンサルティング、導入、運用支援の一連の流れ
についてサービス提供可否もあわせて確認して選定する必要があります。
次に、利用サービスの選定になります。パブリッククラウドにはIaaS
(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS
(Software as a Service)の 3 種類のサービス形態があります。一般的に
は、IaaSを利用する場合、ハードウェアと仮想化基盤はクラウドベンダー
の責任、それら以外はすべて利用者側の責任になります。PaaSを利用す
る場合は、利用者側がデータとアプリケーションについて責任を持ちま
す。さらに、SaaSを利用する場合は、利用者側がデータのみに対して責
任を持ちます。サービスの利用形態以外に、サービスレベル(SLA:
Service Level Agreement・10-7 参照)を考慮してサービスを選定する必
要があります。サービスレベルの測定可能な指標としてよくあるのは稼働
率、遅延時間、障害から復旧までの時間です ...