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利用者に仮想化基盤のリソースあるいは仮想化基盤上に構築されたシス
テムを継続的に提供するためには、時間経過に伴って発生するさまざまな
事象への対処が必要です。例えば、脆弱性への対応のための修正パッチ適
用、リソース最適化のための不要リソースの調査と削除、ソフトウェアや
ハードウェアのライフサイクルに基づく基盤のリプレース作業などです。
これらの作業を誰が実施するかは1-12 で解説した責任共有モデルを参
考にしてガイドラインで定義することで明確になり、仮想化環境を維持し
やすくなります(図 11-5)。メンテナンスは、一般的には国内の組織で
は、従来、情報システム部門にあたる組織が担います。一方近年では、変
化への迅速な対応のために、CCoE(Cloud Center of Excellence)チーム
が、標準化されたナレッジやプラットフォームをビジネス部門に提供し、
ビジネス部門がメンテナンスする形態も見受けられます。
クラウドでPaaSを使用する場合には、クラウド側のライフサイクルに
対応するために、ソフトウェアのバージョンアップが必要になることがあ
ります。例えば、AWSのデータベースサービスであるRDSでは、マイナ
ーバージョンの廃止がアナウンスされてから3 カ月を経過すると自動アッ
プデートされます。これらをイベントとして組み込み実施するのか、
11-2で述べたようなコード化に加えテストを自動化し、運用の通常イベ
ントとしてアップデートするか、あらかじめ決めておく必要があります。
また、コストについても考慮が必要です。普段から予定通りのコスト状 ...