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リフト&シフト(Lift & Shift)とは、既存のオンプレミス環境をそのま
まクラウドに移行(リフト)し、新たに環境を構築する際にクラウドを利
用(シフト)する方式です(図 10-15)。リフト&シフト以外に、7R(リ
タイア、リテイン、リロケート、リホスト、リパーチェス、リプラットフ
ォーム、リファクタ)という移行方式があります。
リフト&シフトの際に、システム構成の変更を最小限にするため、既存
リソースの有効活用、短期間での移行、イニシャルコストの削減が可能に
なります。さらに、クラウドへ移行することにより、システム運用負担の
削減、利用場所の無制限、柔軟なリソース利用も実現できます。
リフトの流れを紹介します(図10-16)。まずは物理基盤の評価を行い、
移行対象のサーバーやアプリケーションを確定し、移行の計画を立てま
す。次に、目的に応じて適切なクラウドプラットフォームを選定します。
その後、適切なネットワークやリソースサイズを設計し、必要なネットワ
ーク設定とリソースの割当を実施します。システム基盤を構築した後、適
切な手法でデータを移行します。最後に、移行前に十分なテストとバック
アップを実施します。
リフトの移行手法にも、リスクが潜んでいます。まずは移行できないリ
スクです。物理環境と仮想化環境が異なるため、アプリケーションなどの
非互換性の問題で移行できない場合があります。次に、パフォーマンス劣
化のリスクです。リソースの割当が適切でない場合、望ましい性能が出せ
ない恐れがあります。そして、 ...