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仮想化の利用形態の1 つ目は、「分けて使う」です。
物理的に1 つしかない機器を仮想化技術により分割する使い方です。物
理資源を複数の利用者またはシステムで有効的に使用したり、独立して取
り扱えるようにします(図1-13 左)。
利用例としては、サーバーの分割による仮想化(仮想サーバー)、ネッ
トワークの分割による仮想化(VLAN・3-1参照)、ストレージの分割によ
る仮想化(論理ディスク)などがあります。
仮想化の利用形態の2 つ目は、「まとめて使う」です。
複数の実体を持つものをあたかも1 つだけしかないように見せるための
使い方です(図1-13 右)。もともと持っている仮想化前の性質は変えずに
使用します。利用例として、Webサーバーの仮想化(負荷分散/リバース
プロキシ)や複数のコンピュータを並列処理する仮想化(スーパーコンピ
ュータ)などがあります。
仮想化の利用形態の3 つ目は、「模倣する」です(図 1-14)。
もともと持っていた性質と異なるものを生み出す仮想化です。 性質が異
なるとは、OSなどのプラットフォームが異なることを意味しています。
利用例として、Windows上であたかもAndroidスマホが動作しているかの
ように模倣するソフトウェアがあります。広義には、専用 OSとCPUでネ
ットワーク処理をするネットワーク機器を汎用OS/CPU上で動作させるよ
うな仮想アプライアンス(VyOS)も「模倣する」仮想化になります。
次節からはそれぞれの利用形態についてさらに詳しく見ていきます。 ...