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仮想化技術の機能によって、ハードウェアのリソースを仮想的なリソー
スへ分離して複数の仮想マシンへ割り当て、同時に実行ができます。異な
る複数のアプリケーションを、独立性を担保しながら1 つのハードウェア
(物理マシン)上で実行ができます。
分離したリソースを複数の利用者でお互い影響を及ぼさないように利用
するために「権限制御のしくみ」が必要となります。権限制御のしくみに
より認証された利用者に通行手形(アクセス許可証)を発行することで、
アクセスできるリソースとできないリソースを制御しています(図1-23)。
オンプレミスで利用する場合には、所有する会社・組織がすべての責任
を負いますが、クラウドでは責任共有モデルに基づき責任範囲が決められ
ています。責任共有モデルとは、クラウド環境においてクラウドベンダー
側とそれを利用する側との責任境界線を明確にするモデルです。クラウド
ベンダーと利用者それぞれに負う範囲があります。 主要パターンと責任範
囲の境界は次の通りです(図1-24)。
●
IaaS型の場合:仮想マシンと OS
●
PaaS型の場合:ランタイムとアプリケーション
●
SaaS型の場合:アプリケーションとデータ
利用者の責任範囲はIaaSが最も大きく、PaaSや SaaSになるほど小さく
なります。クラウドベンダーが利用者に提供している機能が意図した通り
に動作するよう、正しく設定することは利用者責任となる点には注意が必
要です。また、オンプレミスで同一組織内での責任範囲を決める際に、こ
の共有モデルを利用しているケースもあります。 ...