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これまで仮想化の歴史、インフラの仮想化のしくみ、使い方を見てきま
した。変化が激しく将来が予測できない状況に対して、必要な分を素早
く、ジャスト・イン・タイムで調達するために技術が進歩してきたと考え
られます。
仮想化に求められていることを一言でいうならば、「利用者が取り扱い
やすい形に変えること」だと表現できるでしょう(図 12-1)。今後の仮想
化でも同じように、実行環境の違いを埋めたり、独立性を担保したりしな
がら資源を共有することで、効率的なリソースの利用を追求しながら進化
していくと考えられます。
今後の仮想化に求められることを考えるために、少しその歴史を振り返
っておきます。
1-3~ 1-6 で述べた通り、2000 年代のインターネットの普及によって
ICTが徐々に一般化してきました。進化のスピードは非常に速く、10年ほ
ど前までは、利用者はPCやスマートフォンのWebブラウザからWebサー
ビスを利用することが主流でしたが、今やスマートフォンのアプリや
LINEなどのプラットフォームを利用したアプリに置き換わっており、社
会インフラに近い形でさまざまなデバイスから利用されているものもあり
ます。さらに、IoT技術の発展により家電や自動車などで動作するアプリ
ケーションも高度化し、あらゆるものがインターネットに接続され、以前
では考えられなかったさまざまなデバイスでアプリケーションが動作する
ようになっています(図12-2)。
このような背景から、アプリケーションがいつでもどこでも、安全に、 ...