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仮想化環境では、1台の物理マシン上で複数の仮想マシンを効率よく利
用できる一方で、注意すべき点もあることを説明してきました。
これらの注意点を考慮した際に、利用条件によっては次のように物理環
境の方が好ましいケースもあります(図10-5)。
❶ 特定のハードウェア機能を必要とするとき……特殊なネットワークカ
ードが必要な場合や、他のマシンと共用が難しいようなハードウェア
を利用する必要がある場合
❷ 特定のソフトウェア機能を必要とするとき……ホストサーバー上でし
か動かせないソフトウェアや、仮想マシン上での利用が保証されてい
ないソフトウェアを使用する場合。また、仮想化環境で利用する場合
に、物理サーバーに搭載された全CPU数分のライセンス購入が必要
なソフトウェアを利用する場合には、仮想化環境にすることでコスト
が大幅増となる可能性がある
❸ 高い性能を求められるとき……1 台のマシン(OS)で高い性能を求め
られるようなシステムでは、物理環境の方が有効
❹ 高いセキュリティが求められるとき……独立性を持った高いセキュリ
ティが求められる場合には複数の仮想マシンを同じホストサーバー上
で動かすことには向かない
仮想化環境などクラウド型のサービスを利用するメリットは、物理装置
の所有が不要になることです。最近は、物理装置自体を利用サービス型で
提供しているベンダーもあります(図10-6)。AWS Outpostsなどは AWS
の機能をオンプレミス(データセンター型を含む)で利用可能とするサー
ビスです。