
24
複数のハードウェアを並べて性能や信頼性を高められるようになった一
方で、2000 年代中頃からサーバー台数の増加による設置や運用のコスト
高騰が課題となりました。また、サーバーの用途によってはCPUやメモ
リのリソースをほとんど使わなくても、専用の物理サーバーが必要であ
り、使用していないリソースが無駄になっていました。
その解決策として注目されたのが仮想化技術によるサーバー集約です
(図 1-9)。VMware、Hyper-V、Xenなどの仮想化ソフトウェアを利用する
ことで1 台の物理サーバーに仮想サーバーを集約できるようになりました。
集約することで物理的な障害が発生した場合には複数のサーバーが停止
してしまうという課題もありましたが、2010 年頃になると物理サーバー
間でクラスター構成を組み、耐障害性を高める機能が登場しました。また、
仮想サーバーを停止せずに別の物理サーバーに移動する機能により、物理
サーバーの保守時に仮想サーバーの停止が不要となりました。さらに2010
年台後半には、物理サーバーの内蔵ハードディスクをサーバー間でコピー
する技術で、物理サーバーをモジュール化しクラスター化するハイパーコ
ンバージドインフラストラクチャー(HCI)というしくみが登場しました。
サーバーの仮想化はもう1 つのメリットを生み出しました。物理サーバ
ーはサーバーの保守部品確保などの理由でおおむね5 年をめどに交換が必
要になります。新しい物理サーバーでは比較的古いOS(Windows 2003