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従来のオンプレミスで提供される仮想ストレージは自社のデータセンタ
ーにデータが保管されているため、ハードウェアの保守や管理が必要で
す。そして、ストレージを拡張する際には新しいハードウェアを導入した
り、既存のハードウェアをアップグレードしたりする必要があります。そ
のため、ハードウェアの初期導入や保守運用などのコストが発生していま
す。それに対して、クラウドで提供される仮想ストレージには、デバイス
管理不要、従量課金、スケーリング対応、インターネットを経由したアク
セス、基本的なセキュリティ管理が不要といった特徴があります。
クラウドで提供される仮想ストレージにはオブジェクト型、ブロック
型、ファイル型があります(図 6-5)。オブジェクト型は非構造のため、
大容量のデータの長期保存やバックアップを目的とした用途に適していま
す。ブロック型はデータを固定サイズのブロック単位で保存し、直接アク
セス可能なストレージです。通常は仮想サーバーに接続して使用されま
す。ファイル型はネットワーク越しにサーバーにファイルを保存・アクセ
スできるため、複数の仮想サーバーから同時にアクセス可能です。
クラウドで提供されるストレージ利用時の注意点
クラウドベンダーが基本的なセキュリティ対策を実施していますが、デ
ータの暗号化、アクセス制御、認証については利用者側で管理する必要が
あります(図 6-6)。障害時の対策としては、複数のリージョンやデータ
センターでデータを保存するなど、データの冗長性と可用性を向上させる
構造への考慮 ...