
136
オンプレミス(データセンター型を含む)で運用していたシステムをク
ラウドへ移行する際には、事前にオンプレミス環境上で仮想化をしておく
ことで移行のしやすさが向上します。クラウドへ移行する方法には、次の
ような考え方があります(図7-13)。
●
クラウドリフト
オンプレミスで採用していたアーキテクチャーをそのまま採用し
てクラウド基盤へ移行する方法です。オンプレミスで利用していた
仮想マシンのイメージをクラウド基盤へアップロードして起動しま
す。
●
クラウドシフト
PaaS や SaaSなどのクラウドベンダーがマネージドサービスとして
提供する機能をアーキテクチャーに取り入れて移行する方法です。
クラウドネイティブな設計思想を採用した形で再構築します。アプ
リケーションはクラウドサービスを利用する前提で一部作り直す必
要があります。クラウドリフトに比べて初期のアプリケーションの
修正コストは増えますが、稼働後にはクラウドの恩恵をより多く受
けることが可能です。
オンプレミスとクラウド間の可搬性を高める
オンプレミスとクラウド間の可搬性をさらに高める運用手法として、オ
ンプレミスとクラウドで同じ仮想化技術(製品)を利用する方法がありま
す。例えば、ハイブリッドクラウドサービスの「VMware Cloud on AWS」を
利用すれば、オンプレミスとクラウドの両方で同一の仮想化基盤となる
VMwareを運用できるため、一元管理が実現できます(図7-14)。
クラウドへの移行親和性
7-7
DXにおける活用ポイン