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章
探索的データ解析
本書で示すのは、データと実際に使える手法を組み合わせれば、不確実な状況下で
も疑問に答え、意思決定をガイドできるということです。
例として、私の妻が妊娠して初めての子供を授かるというときに受けた質問、「第
一子の出産は、予定日よりも遅れることが多いか」についてケーススタディを行いま
しょう。
Google
でこの質問をすると、さまざまな議論があることに気付きます。そのとお
りと主張する人もいれば、俗説にすぎないという人もいますし、さらに、第一子の出
産は予定日よりも早まると、反対のことを主張する人もいます。
こうした議論の多くでは、主張を裏付けるデータが提示されています。中でも次の
ような例をよく目にしました。
「第一子を出産した友達が
2
人いるが、
2
人とも予定日よりも約
2
週間遅れて出産、
あるいは人工分娩をした」
「私の第一子は予定日よりも
2
週間遅れたが、今度生まれる第二子は
2
週間ほど
早まりそうだ
!
」
「姉は第一子だったが予定日より早く生まれた。私の従兄弟の多くも早く生まれ
ている。第一子が予定日より遅いなんてあり得ない」
こういった報告は、未公表の、たいていは個人的な経験のデータに基づいているこ
とから、事例証拠(
anecdotal evidence
)と呼ばれます。雑談なら、事例の逸話に問
題はないので、上の例に挙げた人たちをとやかく言うつもりはありません。