
26
2 章 分布
•
標本の算術平均(
mean
)は、上の式で計算される要約統計量。
•
代表値(
average
)は、中心傾向の記述に選ばれる要約統計量のうちの
1
つ。
算術平均で、値の集合をうまく説明できることもあります。例えば、(少なくともスー
パーで売っている)リンゴの大きさはほぼ同じです。そこで、リンゴを
6
個買って、
その総重量が
1.5 kg
だった場合、
1
つのリンゴはどれもだいたい
250 g
だと要約する
のは納得できます。
しかし、カボチャでは大きなばらつきがあります。庭でカボチャを栽培していると
します。ある日収穫したカボチャは、観賞用カボチャ
3
個がそれぞれ
1
ポンド(約
450 g
)、パイ用のカボチャ
2
個はそれぞれ
3
ポンド、アトランティックジャイアント
という品種が
1
個
591
ポンドだったとします。この標本の算術平均は
100
ポンドに
なりますが、「庭のカボチャ
1
個の重さはだいたい
100
ポンドです」と言ったら間違
いで誤解を生みます
†
。この例では、典型的なカボチャが庭にないので、意味のある
代表値になりません。
2.8
分散
カボチャの重量を
1
つの値で要約できなくても、算術平均に加え、分散(
variance
)
という値を使用すると、もう少しうまく表せます。
算術平均は中心傾向を表し、分散はその分布の散らばり(
spread
)を表します。
値集合に対する分散は、以下の式で求めます。
S
2
=
1
−
n
Σ
i
(x
i
−
-
x)
2
項
x
i
−
-
x
は、「算術平均からの偏差」と呼ばれており、分散はその偏差の二乗を算
術平均したものです。この分散の正の平方根 ...