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K A I Z E N J O U R N E Y
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うの思い込みだったんだ。みんなが集まったこの場を眺めていれば、はっきりと
わかる。
「良い場だったね」
相変わらず無精髭の藤谷が僕を見つけて話しかけてきた。イベントの後半は、
会場でそのまま懇親会。活気があふれすぎて人の声が聞き取りにくい会議室の中
で、藤谷がにんまりとした笑顔を僕に向けていることだけはわかった。髭の合間
からわずかに、白い歯がこぼれている。
「こういうのも良いもんだな」
後ろから、乱暴に声をかけてきたのは神戸橋さんだった。まさかと思ったが、
リーダーも参加していたらしい。僕が絶句していると彼は言葉を続けた。
「……俺もなんかしたいと思ったよ」
思わず彼の目を二度見した。勢いに任せて言っている感じではなかった。ビー
ルを苦そうに喉に運んで、会場を眺めている。この場を、神戸橋さんがどう見た
のかはわからないけども、僕はまた胸が高まるのを感じていた。
神戸橋さんに言葉を返そうとしたそのとき、またすごみのある声が別のところ
から投げかけられた。
「よう」
石神さんだった。
懇親会でも石神さんは上機嫌だったので、周りをいろんな人に囲まれていた。
だから、なかなか近づけないでいたのだけど、いつの間にか僕のそばにやってき
ていたらしい。まるで自宅の近所を歩いていてたまたま遭遇した、古い友人に言
葉をかけるような雰囲気で呼びかけてきた。
「これが、アンサーなんだな」
僕を品定めするように、鋭い目つきで絡んだ。初めて出会ったときのことがフ
ラッシュバックした。僕は真正面から答えた。 ...