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K A I Z E N J O U R N E Y
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和尚も僕の考えが理解できたらしく、勝手に解説をしてくれた。
「あくまでスコープとしては受け止めるけども、実現する内容としてはユーザー
検証に必要なレベルにするということですね」
続けて、マイさんが和尚を補足する。
「今まで取捨選択して落としてきたプロダクトバックログアイテムもたくさん含
まれているから、必要性で考えたらそれ自体を落とせちゃう。もしくはほとんど
作り込みしなくても良いってわけですネ!」
それを聴いて、浜須賀の声にも元気が戻ってきた。
「請負契約といっても契約書としては細かい仕様まで機能の内容を決めているわ
けではないから、実現のレベルに幅を持たせた選択肢をつくれそうですよね」
音無さんも、みんなの様子に合わせて、いつもの調子の良さが戻ってきている
ようだ。一方、稲村さんからは否定的な意見が出た。
「まだ、その提案だけ持っていくのは甘いな。相手はあくまで契約の話をしている。
スコープの中身の、実現レベルのことではない。いきなり実現レベルの話に持っ
ていこうとしたって、取り合ってくれないぜ」
相変わらずどっちの味方なのかわからない感じの乱暴な口調だった。音無さん
がムッとして返す。
「だけど、江島さんの案以外に持っていきようなんてありますか?」
僕は稲村さんに何か考えがあるように感じたので、話を続けてもらった。
「稲村さん、何か作戦がありますか」
「袖ヶ浦さんは、あくまで契約という境界からこっちに押し込んできているんだ。
だったら、その境界の存在自体を揺るがさないと、次の手が打てないだろう?」 ...