
205
カイゼン・ジャーニー
23
E P I S O D E 2 3
デザイナーと、共通の目標に向かう
23
デザイン変更は突然に
「このページでは、情報の詰め込みになりすぎないように、ページを分けてしま
いたいと思います」
僕は、目の前でワイヤーフレームを説明する女性の顔を見て、プロジェクタで
映し出されたページのイメージを見て、ということをこのミーティングが始まっ
てから延々と繰り返している。ワイヤーの資料は、一向に減っていく様子がない。
説明はもう2時間も続いている。和尚が大きなあくびをして、その隣でマイさん
が大きく背伸びをした。みんなも疲れてきている。
説明している女性はデザイナーの音無さん。ちょうど僕と同じ年齢くらいに見
える。今回のプロダクト開発に、クライアントが連れてきたデザイン制作会社の
デザイナーだった。デザイナーにもいろいろな種類がある。ビジュアルを考える
人、コーディングをする人、UIを設計する人、そして、情報設計を行う人。プ
ログラマーの世界に比べると、分業がはっきりとしていて、すべてをやれる人と
いうのは少ない。音無さんは、情報設計をメインでやる人らしい。つまり、今回
のページ設計の変更をもとに、まだこれから、コーディングもしないといけない
し、ビジュアルもデザインしないといけないというわけだ。
(今更こんな変更をして間に合うのかな……)
ビジュアル、コーディングまで含めたデザインワークの遅れも気になるところ
だが、ここで話されていることは明らかに機能開発にも影響がある内容だった。 ...