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K A I Z E N J O U R N E Y
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E P I S O D E 0 9
一人からチームへ
09
新たな出発
初めての社内勉強会から1 年が過ぎた。濃い日々だった。
まず、社内勉強会に来てくれたリーダーの神戸橋さんと、さっそくチームのカ
イゼン活動を始めたのだけど、あまりにもメンバーそれぞれが抱えるプロジェク
トがハードで、結局、カイゼンをうまく進めることはできなかった。チームの状
況を立て直すには手遅れだった。というか、朝集まることさえできなくなってい
たチームの状況は、僕の手には余りすぎていた。
さらに、変化が二つ。一つは、片瀬が転職したこと。社内勉強会を月2回のペー
スで軌道に乗せられたのは間違いなく、片瀬のおかげだった。運営のためのタス
クを着実にこなす、彼の仕事ぶりによるところが大きかった。ただ、それ以上に、
一人ではなく二人だったこと。彼に気持ちの上で支えられていたおかげだと思う。
片瀬の転職理由は「サービスをつくりたくなったから」だった。僕たちが所属す
るAnP社は最近こそ自社プロダクト開発に乗り出しているが、まだクライアン
トワーク中心の会社である。そのことは、片瀬も入社する前からわかっていたは
ずだろうに。社内の部署を越えた交流を生み出し、様々な社員やプロジェクトの
様子を見聞きして、方向性が根本的に違うと気づいたような様子だった。
そこには悲壮感などまったくなく、「違っていたから辞めますわ、あははは」と、
片瀬らしくあっけらかんとして、この会社を去っていったのだった。 ...