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K A I Z E N J O U R N E Y
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E P I S O D E 2 7
越境する開発
27
大団円
新しいECサービスは無事ローンチされ、僕たちは次のマイルストーンに向かっ
て、スプリントを継続していた。結局、最後のドタバタが良いようにも作用して
いて、僕たちはチームとしてのレベルを一段も、二段も上げられたように感じた。
ECチームのリードプログラマーは、浜須賀が務めるようになった。この立ち
位置でスプリントをもう少し続けていけば、現場リーダーはもう浜須賀に任せて
良いのではないかと思い始めている。
幸いにして、由比さんが僕たちのチームに戻ってきた。由比さんには浜須賀の
実力をもう一段引き上げてもらいたいと考えていた。別のプロジェクトでの疲労
も癒え、すっかり、口を開けばいつもの調子の由比さんだ。
「まだまだ、このチームのコードは甘い。それに今後のスケールを考えて、アー
キテクチャの構想を練らなければなりませんよ」
浜須賀は少したくましくなったようだ。由比さんに簡単に言い負かされない。
「そうですね。由比さんがいなくなってからずいぶん、僕がコードを直しましたよ。
由比さん、コードレビュー本当にしてくれていたんですか」
眉間に皺を寄せた由比さんが表へ出ろとばかりに言い放つ。
「言うようになりましたね。どうですか、ペアプロでもしましょうか」
受けて立つとばかりに二人がPC に向かおうとするのを、止める声。
「せっかくだから、私たちも入れて、モブプロにしませんか」
もちろん、和尚とマイさんだった。 ...