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K A I Z E N J O U R N E Y
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サービスからまるっきり変えて、提案に臨んだ。内容は、社内システムをAWS
に載せ替えて運用する、という案件に様変わりしていた。検証は必要だが、これ
なら2 カ月でできる。
僕の提案が最も刺さったのは、営業の稲村さんのようだった。営業の抱える悩
ましさ、具体的には営業が本来時間を使いたいところに時間を使うことができず、
よくわからない制約(社内システムに外部からアクセスできない)によって効率を
落とさざるを得ないという実態を捉えた内容に、共感を覚えていた。
しかし、袖ヶ浦さんには刺さらなかった。
「これではボットのサービス企画になりませんが?」
新たな提案を見る前とまったく変わらない声色で、袖ヶ浦さんが僕を見つめて
きた。あまりにも冷たい目に、少しドキドキしながら答える。
「目的は、ボットサービスをつくることではないと考えます。受注を増やすとい
う結果をもたらすには、手段は選ばず、解決すべき問題も効果的なものを選ぶべ
きと考えました」
にしても、これは変わりすぎではないですか、と袖ヶ浦さんが言葉を声に乗せ
るより早く反応したのは稲村さんだった。
「これなら、予算も期間も、ご希望のうちに入りそうですね」
今度は、袖ヶ浦さんはけげんそうに稲村さんの顔を見た。結託していたわけで
は決してないだろうけども、今回の件では意見の一致から、いわば味方だと思っ
ていた人にまるで裏切られたかのような感覚があったのだろうか。
しかし、袖ヶ浦さんは声色をやはり変えることなく、稲村さんと僕を交互に見 ...