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カイゼン・ジャーニー
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僕は、プロダクトバックログ上のやらないことだけではなくて「このチームで
はやらないやり方」、また「取り組みたいやり方」を挙げるようにした。「やらない
やり方」には、「想定だけですべてのプロダクトバックログを挙げないようにする」
が開発メンバーから挙げられた。
由比さんは、わずかに目を細めたように見えたが、何も言わなかった。こうし
て、僕たちはまた、自分たちのやり方を取り戻したのだった。
また、クライアント側からは、開発リーダーを僕にしてもらいたいという要請
がひそかにあったらしい。ドラッカー風エクササイズに取り組む際、ひょっこり
参加していたマネージャーが、先手を打ってきた。
「今後、開発チームのリーダーは江島にやってもらいます」
すかさず、砂子さんが後を続ける。
「江島さんなら、安心ですねー。昔、一緒に仕事をしていましたから」
どうやら、差し金は砂子さんのようだ。僕は砂子さんを凝視したが、彼はそれ
に気がつかない風を装った。リーダーの交代は、僕にとっては火中の栗を拾うよ
うなものだったけども、この状況では引き受けないわけにはいかない。
「わかりました。でも、一つお願いがあります」
マネージャーは、僕の物言いにぎょっとしたが、交換条件とでも思ったらしい、
僕にその先の言葉を促した。
「僕がリーダーに専念させてもらう代わりに、サービスの設計、アーキテクチャ
検討のリードは、経験豊富な由比さんにお願いしたいです」
それまで、腕を組んで黙っていた由比さんが、思わず腕組みを解いてこちらを ...