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K A I Z E N J O U R N E Y
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わかっている。わかっているが、もう手がない。こうなったら、稲村さんに声
をかけてもらって、営業のほうで手が空いている人に手伝ってもらうか? でも、
何も知らない人たちにテストしてもらうためには、しっかりとしたテストケース
が必要だ。そんなものは、今から用意できない……
万策尽きかけた僕に背後からかけられた声は、懐かしくも頼りのある二人の声
だった。僕は今起きていることが信じられなかった。
「江島さん、諦めないで。私たちが、手伝いに来ましたよ」
「そうだぞ、リーダー。あのときだって、最後まであがいたじゃないか」
僕は、胸が熱くなるのを感じた。振り返るとそこには、ウラットさんと土橋さ
んがいた。そう、あのときもたくさんのアクシデントがあった。でも、この二人
と乗り越えたんだ。
「マネージャーの権限で他の作業を止めて、総出でこっちをやることにした」
土橋さんは、テスト管理ツールの社内展開、運用を統括するグループのマネー
ジャー職についているらしい。総出という言葉に、ウラットさんがくすりと笑っ
た。
「総出といっても、メンバーは私だけの二人ですけどね。でも、お父さん、ナイ
スジャッジでした」
ウラットさんと土橋さんなら、テストケースを整えてもらうところから頼むこ
とができる。なにせ、それが本業なのだから。すぐに浜須賀に任せて、二人の作
業分担を行ってもらうことにした。その間、僕は逃げるようにして、その場から
離れた。この二人に赤くなった僕の目を、見せるわけにはいかなかった。 ...