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K A I Z E N J O U R N E Y
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チームで共に越える
最後のあがき
どのようにすれば、MVPがつくるべきものだと判断できるのか。袖ヶ浦さん
が突きつけてきた問いと対峙するべく、またチームがミーティングルームに集
まっていた。
本来、何が必要かを知るためにMVPを構築し、検証を行うのだ。MVPを決め
る段階で、つくろうとしているものが本当に正しいのかを突き詰めようとしても、
答えにはたどり着けないだろう。答えが出せるなら、そもそも MVPでの検証な
んていらないのだ。
「袖ヶ浦さんが言っていることも一理はある」
長谷さんは冷静だった。確かに、ユーザーの行動フローを描こうにも、僕らは
ユーザーがどんな行動をするのか、本当のところはよくわかっていない。そんな
僕たちが描くユーザーストーリーマッピングに意味があるのかと問われると、自
信はない。
「残された時間はもう3スプリントを切ってます。何か開発をしようにも2スプ
リントは絶対に必要になるでしょうから、その準備にあてられる時間はもう後5
日もありません!」
浜須賀がまた不安に駆られて悲鳴を上げた。まだ修羅場の経験が少ない彼の気
持ちはよくわかる。僕は不安以上に怖さを感じてしまった。袖ヶ浦さんはどうし
て、あそこまで人を否定できるんだろうか。あんな相手をどうにかするなんて、
もう無理じゃないか。
みんな、意気消沈していたが、僕も心を折られてしまっていることに、マイさ
んが気づいたらしい。いつものオーバーテンションは鳴りを潜め、静かに僕に語 ...