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ユースケース駆動の
アーキテクチャ実装
4.3
ユースケースの選定
アーキテクトが主導して実装を進めるアプリケーション基盤には様々
な共通機能が含まれます。必要な共通機能を洗い出し、それらを個別に
実装して、最後にまとめてアプリケーション機能と統合するというやり
方はリスクが高く、大きな手戻りが発生してしまう可能性があります。
そのような事態を避けるためには、アプリケーション機能として特定
のユースケースを実装しながら必要な共通機能を取り揃えていくという
戦略が効果的です。
では、アプリケーション基盤の実装に用いるユースケースはどのよう
に選定すればよいのでしょうか。
サンプルのユースケース
一つ目の方法は、サンプルのユースケースを作成することです。シス
テムが対象とする業務ドメインとは無関係のユースケースで構わないの
で、任意のユースケースをアーキテクトが考案してユースケース記述を
書き起こします。
この方法には以下のメリットがあります。
●
架空の題材でよいため、業務の要求分析が進んでいなくてもユース
ケース記述を作成することができる
●
対象業務ドメインの知識が不要のため、アーキテクトが独力で作成
できる
●
ユースケースの複雑度や難易度を自由に制御できる