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アーキテクチャ設計の昔と今
1.5
2000年代の時代背景とアーキテクチャ設計のトレンド
筆者がIT技術者としての経歴をスタートした2000年代初頭と本書
を執筆している現在とでは、アーキテクチャ設計上の考慮事項が大きく
変わっています。
2000年代、企業の業務システムではメインフレームからオープン系
システムへの移行が進みました。また、インターネットの爆発的な普及
やスマートフォンの登場をきっかけに、ECサイトをはじめとする一般
消費者向けのWebサイトも新たな販売チャネルとして重要な位置付け
となりました。
このような背景から、IT技術やアーキテクチャの面では以下のよう
なトレンドがありました。
WebアプリケーションやSOA の普及
当時は今ほど技術的な選択肢は広くありませんでした。クライアント
端末にインストールされた業務アプリケーションからデータベースサー
バーへアクセスするクライアントサーバーシステム(C/Sシステム)から
Webアプリケーションへの移行が進み、StrutsやRuby on Railsといっ
たWebアプリケーションフレームワークが生まれ、人気を博しました。
Webアプリケーションはブラウザ〜APサーバー〜DBサーバーとい
う三層構造を取りますが、アプリケーションアーキテクチャもそれに対
応する形でUI層〜ビジネスロジック層〜データベース層という三層レ
イヤードアーキテクチャが主流でした。
C/SシステムとWebアプリケーションの典型的なアーキテクチャは
図1.5.1のとおりです。