
025
1
シーシステムとなってしまうのです。
また、日本人特有のおもてなし精神によって作られた、ユーザーのあ
らゆる要望に沿う「痒いところに手が届く」システムも保守運用コスト
の面ではばかになりません。
DX時代の IT戦略
貴重なIT人材の多くがレガシーシステムの保守運用業務で手一杯と
なっているのが現状です。この状況を打破し、デジタルトランスフォー
メーションの実現に注力できるよう、企業はIT戦略の見直しを迫られ
ています。取るべき方針は、SoE(System of Engagement:顧客との
繋がりを強化するITシステム)とSoR(System of Record:企業活動
に関わる情報を記録するためのITシステム)とで異なってくるでしょ
う。また、昨今では市民開発という考え方にも注目が高まっています。
SoE領域
顧客との接点となるシステムは現代のビジネスにおいて非常に重要で
す。いかにすぐれた顧客体験を提供できるか否かは、顧客層の拡大やリ
テンション(顧客維持)に直結し、プロダクトやサービスの成功を左右
します。
自社のビジネスに競争優位をもたらすシステムですから、当然主力級
のIT人材を投入して然るべきです。ただし、この領域は何が正解なの
か最初から答えがわかることはありません。そのため、仮説検証型アプ
ローチやアジャイル開発によってトライアンドエラーで進める必要があ
ります。
このようなシステム開発の進め方は外部のITベンダーに業務を委託
する従来の一括請負契約とは相性が悪いため、内製中心の開発形態に切